過去の失敗と成功、思い描く未来を書こう

 

本を書くときに多くの経営者が迷うのは、

 

「どこまで本当のところを書いてもいいのか」

 

ということです。

 

 

とくに「苦しかった時期」「失敗した経験」は、

 

つい避けたくなるものです。

 

 

でも、じつはその

 

「大変だったこと」が、

 

読者の心をもっとも動かします。

 

 

「自分と同じように悩んだ人が、ここまで来たのか」

 

と感じた瞬間、心が近づくものだからこそ、

 

本のなかで苦労を正直に語ることが大切なのです。

 

 

 

苦しかった経験を書くときのポイントは、

 

「うまくいかなかったけれど、このようにして局面を打開した」

 

「悔しい思いをしたけれど、それがあったから理念が強固になった」

 

というように、「失敗談で終わらせないこと」です。

 

 

なぜなら、失敗の背景にある信念や学びまで書くことで、

 

読者は希望を感じるからです。

 

 

大変だったあとにうまくいったことをしっかり書けば、

 

読者の心は希望に変わります。

 

 

経営者の本を読む人たちは、

 

単に成功例を知りたいわけではありません。

 

 

「苦労を乗り越えた先に、どんな成果があったのか」

 

を知りたいのです。

 

 

 

「大変だったこと」は、決して弱点ではなく、

 

むしろあなたの会社の信頼の証とも言えます。

 

 

苦しい時期でも理念を守り抜いたストーリーこそが、

 

次の仲間を呼び込む最大のメッセージになります。

 

 

苦労話には、経営者の

 

「人間味」を伝える効果があります。

 

 

等身大の自分を開示することで、

 

読者との距離がぐっと縮まるはずです。

 

 

  • 「うまくいったこと」は、読者に勇気を与える

 

苦労のあとにうまくいったことを書くときは、

 

「数字」よりも「背景」を表現するのがおすすめです。

 

 

「売上が2倍になった」よりも、

 

「社員全員がはじめて同じ方向を向くことができた」

 

「お客様の笑顔が増えた」

 

というような人の変化に焦点を当てると、

 

読者は感情移入しやすくなるでしょう。

 

 

 

たとえば内装業の経営者が、

 

「あるお客様の新築工事で、

 

 社員が感謝状をもらいました。

 

 わたしが褒めたわけでもなく、

 

 社員たちが自発的にお客様の喜びをつくったのです。

 

 あのとき、会社がひとつになった気がしました」

 

 

 

というエピソードを書いたとします。

 

 

このような

 

「経営者の理念が形になった瞬間」

 

 

が描かれた文章を見ると、読者は

 

「自分もそんな瞬間をつくりたい」

 

と思い、自然に感情が動くのではないでしょうか。

 

 

理念と結果を結びつけることで、

 

「この会社の考え方は本物だ」

 

と読者は感じます。

 

 

 

経営者の成功は、読者に勇気を与えます。

 

 

本は経営の優劣を競うためのものではなく、

 

誰かの背中を押すためのものです。

 

 

うまくいったことを書くことは、

 

理念を実現する力を読者と共有することなのです。

 

 

  • 「思い描く未来」は、価値観が同じ人に刺さる

 

経営者が本を書く意味のひとつは、

 

「過去を振り返ること」ですが、

 

もうひとつ大切なのは、

 

「未来を描くこと」です。

 

 

理念と歴史だけでは、

 

会社の「これから」が伝わりません。

 

 

そこで未来を語れば、

 

読者である応募者候補は

 

「自分がその未来の一員になれるのかな?」

 

と想像します。

 

 

だからこそ、本のなかで

 

「ビジョン」を語ることが大切なのです。

 

 

 

「思い描く未来」は、

 

「100年企業を目指す」

 

「グローバル展開をする」

 

といった大げさなものでなくとも大丈夫です。

 

 

むしろ、

 

「地域でもっとも信頼される職人チームをつくる」

 

「社員が子どもに誇れる会社にする」

 

といった身近な未来のほうが、

 

人の心に響きやすいのです。

 

 

 

また、未来を描くときは

 

「理想の姿」だけでなく、

 

「そこに至る道筋」

 

も書いておいたほうがいいでしょう。

 

 

「どのような課題を解決しながら、理想の未来をつくるのか」

 

を具体的に語ると、

 

その未来に共感した読者が応募してくるはずです。

 

 

 

未来を語るときは、

 

「社員がしあわせであること」

 

「地域に誇れる会社になること」

 

「次の世代に誇れる仕事を残すこと」

 

といった、経営者である

 

あなたの「願い」を素直に書きましょう。

 

 

想いがストレートに書かれた言葉ほど、

 

読者の心を掴むものなのです。

 

 

本で描かれる未来は、

 

未来の仲間へのメッセージでもあります。

 

 

「同じ価値観で働ける人に刺さるパート」として、

 

読者の心を熱くすることができるでしょう。

 

 

  
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