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本を書く前に自社の理念を掘り下げることが大切
どれほど立派な本を書いても、
根っこの「理念」が曖昧なままでは、
読者の心には響きません。
採用に直結する本づくりをするには、
理念のない会社は理念をつくること、
そして理念がある会社は
理念を見直すことから始めましょう。
企業理念とは、
なぜ自社が存在しているのか、
どのような価値を世の中に届けたいのか、
といった「存在意義」です。
経営理念・行動指針・社是などと
さまざまな呼び方はありますが、本質は
「自分たちは何のために仕事をしているのか」
を明文化したものです。
また、経営が長く続くほど理念は
「言葉だけ」になりがちです。
朝礼で唱えていても、
「実際に何を大切にしているのか」
を社員が見失っていることも少なくありません。
だからこそ、本を書く前にもう一度、
自社の理念を掘り下げることが大切なのです。
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理念は社員や家族に尋ねながら考えるのがおすすめ
理念を見直す際の出発点は、
・なぜこの会社をつくったのか
・なぜこの事業を続けているのか
・誰に喜んでもらいたいのか
というシンプルな3つの問いに答えることです。
自らの言葉でこの3つに答えられるようになると、
理念の軸がはっきりします。
ある建設会社の社長は、
「うちは『家を建てる会社』ではなく、
『家族の笑顔を守る会社』なのです」
と言っていました。
この一言に、社長の理念が
凝縮されているのではないでしょうか。
人を惹きつける理念とは、
言葉の美しさではなく
「経営者の生き様」から
にじみ出るものなのです。
理念をつくる、もしくは
見直す際に有効なのは、社員や家族に
「うちの会社が一番大切にしていることって、何?」
と尋ねてみることです。
そうすれば、
「仕事の丁寧さ」
「お客様との距離の近さ」
「チームで助け合う雰囲気」
といった、
驚くほど率直な答えが返ってくるでしょう。
そのなかに、経営者の
「原点」が見つかることもあるはずです。
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理念は端的であるほど力を持つ
理念を整理できたら、それを
「挑戦を止めない」「人を育てる」「地域に恩返しする」
などの短い言葉にまとめましょう。
人は長い文章よりも
一言で語られる信念に惹かれるものなので、
理念は端的であるほど力を持ちます。
そしてその理念を、
「いまの自分自身の言葉」で語ることが、
何より大切です。
10年前と同じ言葉であっても、
経営者のこれまでの人生経験や
人間的な深みが加わることで、
言葉が持つ温度は変わります。
理念を再発見し、再表現することが、
採用につながる本づくりの第一歩なのです。
理念を見直すことで、社員が
「自分たちの会社はこのような想いで仕事をしている」
と胸を張って言えるようになると、
自然と採用活動にも一貫性が生まれます。
応募者にも、「ブレない会社」という印象を
与えることができるでしょう。
理念は求人広告のキャッチコピーではなく、
会社の心臓と言えます。
本づくりの準備段階でこの「心臓」を磨くことこそ、
真に共感される採用ブランディングの
出発点になるのです。

