出版の基本を押さえておく

 

コラムでも何度もお伝えしていますが、

出版は本をただ出せばいい、

というものではありません。

電子書籍は、誰でも出版できるため、

いい加減なつくり方でも出せてしまいます。

ただ、極端に内容が少ない本や、

宣伝だらけの本を出してしまうと、

評判を落とすことにつながってしまいます。

 

基本的には、読者に

「この本を読んでよかった!」

と思っていただけるような濃い内容でまとめ、

今後の自身のブランディングにも役立てていきましょう。

 

  • 電子書籍では原稿量も「質」の一部

 

紙の本は、200ページ前後のものが一般的です。

一方、電子書籍の場合、

平均100ページ前後(WordならA4用紙50枚前後)の

ボリュームを目安にするといいでしょう。

電子書籍の場合、

このくらいの長さのほうが読みきりやすくなります

(これを大幅に上回るボリュームの書籍も出版していますが…)。

 

ページがあまりにも少ないと、

「内容の浅い本だ」

「この著者はあまり信用できない」

と思われてしまう可能性もあるので、

100ページを大きく下回らないように、

作成の目安にしましょう。

 

ひと項目2ページなら、

100ページ分の項目には約35項目程度。

ひと項目4ページなら、

17〜18項目が必要になります。

 

目次のネタは、計算上の17〜35項目を目安にして、

できるだけそれよりも多く出しておくほうがいいでしょう。

一度数を出してから、読みやすい量に調整する。

この量の調整も、質の高い本にするために

欠かせないポイントです。

 

  • 文章や画像など、著作権には細心の注意を払う

 

電子書籍は出版社の規制が入らないため、

「あれを入れてはダメ。これは入れてはダメ」

ということがなく、自由度がとても高いのが特徴です。

 

ただ1点、注意しなくてはいけないことがあります。

それは、ブログの記事をそのまま転載することです。

これは、たとえ自分自身のものであっても

絶対にしてはいけないことなので、

かならずゼロから原稿をつくっていくようにしてください。

 

Amazonでは、

出版前に著作権の確認が入ります。

もし、転載をしていた場合、検閲にひっかかり、

NGが出ることもあるのです。

公に出している何らかのコンテンツから、

すべて流用することはしないほうがいいでしょう。

 

また、著作権でもうひとつ注意が必要なものが「画像」です。

著作権がどこにあるのかわからない

フリー画像は、使用禁止ですから、

流用しないようにしてください。

もし画像が必要な場合は、

新しく別の物をつくりましょう。

著作権に関することは、

細心の注意を払って準備を重ねたいところです。

 

  • 自己満足ではなく、読者に喜ばれるものを世に出そう

 

電子書籍の内容は、

紙の出版より自由に内容を決められるものの、

あまりに何でも入れ込みすぎてしまうと、

誰に向けたメッセージなのかが

わからなくなってしまうかもしれません。

 

読者から信頼される内容、

読者が知りたいと思う内容が書かれている書籍が

求められています。

せっかく出版をするのに

「あれも入れたい、これも入れたい」

と自己満足で終わってしまってはとてももったいないので、

読者に喜ばれる内容を意識していきましょう。

 

電子出版も「出版」です。

質の高い本を出して着実にファンを得るためにも、

基本はしっかりと押さえておきたいですね。 

 

  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事