「私が悩んでも意味が無いんだ」

深刻に悩むと、
2つの特典がもらえます。

 

1.決断しなくて良い。

そうです。

深刻に悩んでいると、
その問題を
解決しなくても良いのです。

深刻に悩むのをやめる時は
人生の問題を決断する時です。

 

2.同情してもらえる。

「どうしたの?大丈夫?」
と声をかけてもらえます。

この2つの特典があるから
深刻に悩むと、
なかなか抜け出すことができません。

 

 

それでは、
どうしたら良いか?

 

アドラー心理学の岸見先生は
このように語っています。

 

以前、
子どもさんが学校に行かなくなって、
すごく困っている母親がカウンセリングに
来られたことがあります。

この世の終わりのような顔をして、
すごく深刻な様子でした。

 

その人に、
僕はこう言ったんです。

 

「でも、いくら悩んだところで、
学校に行かないと決めているのは、
子どもさんです。

あなたが悩むことで子どもさんが
学校に行くなら、悩みには意味がある。

でも悩んだところで、
お子さんは学校には行きませんよね。

それなら、悩むのをやめませんか。」

 

多くの場合、悩む人には
「他の人に同情してほしい」
という目的があるのです。

 

この母親の場合なら、
「子どもが学校に行かなくてたいへんだね」
と言ってほしい。

 

母親はカウンセリングで
「私が悩んでも意味が無いんだ」
と気づいた。

 

すると、
最初は髪を振り乱して
深刻な顔をしていたのが、
日に日に若々しく、元気に、
きれいになっていったのです。

 

世間は
「あのお母さん、子どもが不登校なのになんで元気なのかしら」と、

後ろ指を指すかもしれません。

でも、
子どもと仲良くなりたいのに、
親が深刻でいるのは得策ではないですね。

 

不登校の子どもたちって、
みんな優しいんですよ。

 

自分のために親が悩んでいることが、
嫌で悲しいのです。

 

親が「世間の目を気にして深刻になるか」、
それとも
「子どもに嫌な気分を与えないよう元気になるか」。

 

どちらがいいか、
自明ですね。

 

だから

「世間から嫌われることを恐れずに、
子どもと仲良くなりましょう」

というのがアドラーの教えになります。

 

「嫌われる勇気」ですね。

 

深刻に悩んでいる時は、
自分に問いかけてみる事です。

 

決断することを
今すぐ決めますか?

それとも明日にしますか?

1ヵ月後にしますか?

 

決断するのに、
時間は関係ありません。

 

あなたが
決めたくないと考えているだけなのです。

 

さあ、
今日も楽しく生きましょう。

  
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