最後に笑って 死ねるような人生を送るために

人はいつかは死ぬ。
そして、
それはいつ訪れるかはわかりません。

 

私たちは
いかに生きるかを一生懸命考えます。

 

しかし、
いかに死ぬかは、
考えません。
と言うか、
考えたくありません。

 

先週、義理の弟が亡くなりました。

 

5年前に、
腎臓と肺がんで余命1年半を宣告されました。

 

「あー、俺。癌で余命1年半と宣告された。
ビワの葉っぱで、お灸みたいな治療が良いと聞いたので
お前のビワの葉っぱの良いのを送ってくれ。
悪い葉っぱを選んだら、お前のせいで死ぬからな。」
ははははー。」
と友人に、明るく、大声で電話をしていました。

 

「癌は、笑っていたら治ると聞いたので実行する。
大丈夫。笑えば治る。」

 

「いやー。たばこ止めたらストレスがひどくなるから。
大丈夫。たばこ吸っていても肺がんにならない人はたくさんいる。」

1年前の正月、急性肺炎にかかり緊急入院。
あぶないと連絡を受けて
すぐに飛行機で長崎に飛んだが、悪天候で福岡に着陸。

 

やきもきして、病院について
嫁さんが
「良かった。間に合った。」とつぶやいたら
「何が間に合ったじゃ!」
と呼吸器を外して、ニコッと笑った。

 

大学病院の先生が、
「こんなひどい肺炎は見たことがない。」
と言われる症状から、2か月で復活。
片肺は完全に機能不全になったが
日常生活。
さすがに、タバコは吸わなくなった。

 

年末に急に悪くなり、
余命2週間宣言をされる。

 

今年の正月は
兄弟家族が長崎に全員集合。

 

「痛い。1時間ごとに痛みが来る。」
と言いながら、痛みのない時は平然。

 

ホスピスに入るときも、
「ちょっと行ってくるから。
1月23日に同窓会をみんながしてくれるから
それまで体力を回復しておく。」

 

最後のメッセージは
「みんな、笑え、笑え!」
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といつもの笑顔で動画に手を振っていた。

人はいつかは死ぬ。
そして、
それはいつ訪れるかはわかりません。

 

最後に笑って
死ねるような人生を送るために、
どう生きるか?

今、何を考えるか?
今、何を行うか?

 

人生って面白い。

  
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