なぜ真央ちゃんは、 ソチ五輪で勝てなかったのか?

最近のフィギアスケートでは

若手が台頭ですが、

私にとって、スケートと言えば真央ちゃんですね。

 

なぜ真央ちゃんは、
ソチ五輪で勝てなかったのか?

 

真央ちゃんは、
ショートプログラムでの滑走順位は
5,6番を引きたかったそうです。
一番なりたくない順番が最終滑走。

 

そして、
一番引きたくない
最終滑走の30番を引いて
ガッカリしてしまいました。

 

さあ、こんな時にメンタルトレーナーである
あなたならどうしたら良いでしょう?

 

原田 隆史さんのセミナーで学んだ話です。

 

私は、教える力は4つのスキルに分析し、
それを効果的に組み合わせる事で、
受講生をゴールに導けると考えています。

 

1.知識・情報
その知識を知ることで、何ができるかを知る

 

2.ノウハウ・技術
その知識をどのように使えば効果的かを知る

 

3.エピソード
知識とノウハウを使えばどのような効果が表れたかを実感する

 

4.ワーク
それを自分の体験、感動、共感にまで落とし込む

 

原田さんの講演は、実にわかりやすいエピソード満載。
「なるほど。そうやね。」
と、誰でもが気が付くレベルにまで落とし込んでいる。

 

さて、
原田さんが真央ちゃんのメンタルトレーナーならどうしたか?

 

「メンタルを鍛えるには事前の準備が必要なんです。
その場で、気持ちを切り替えろと言っても無理です。
練習するんです。最悪の場合を想定して。」

 

私なら、こんな練習をしますね。

「真央ちゃん、一番引きたい順番は5番だね。
そうしたら、
その番号を引いた時のシュミレーションをやって見よう。」

 

「そう、うれしいよね。全身で喜びを表現してみよう。」

「いいね、その笑顔、ガッツポーズ。」

 

「次は、一番嫌な30番の最終滑走を引いた時の気持ちを
体験してみよう。
そう、がっかりするね。
笑顔も出ないね。」

 

「よし、それでは、メンタルトレーニングの始まりです。
30番を引いた時に、5番のアクションが出るようにやって見よう。」

 

「えっ、そんな小さなポーズではなかっただろう。
もっとはじけるような笑顔で。
そうそう、それくらい元気で、ガッツポーズ!」

 

人間は感情の動物です。
悲しい時に泣く。
動作もうつむきがちになります。

 

うれしい時に笑う。
胸をそらし、顔は上向きます。

 

感情が行動を起こさせるのですが、
逆に行動が感情を作り出す事も出来ます。

 

そうです。
つらい時や、悲しい時に
無理にでも笑顔を作り、
ガッツポーズをとると、
心は騙されます。

 

「あっ、私は30番を引いて喜んでいる。」
って、感じるんです。

 

それを見たキムヨナさんは
「えっ、真央ちゃんは最終滑走を狙っていたんだ。」
と誤解して、落ち込みますね。

 

このちょっとの違いが、
スポーツでは大きな違いになるんです。

 

気持ちを切り替える。
準備が大切。

 

こんな基本的な事を理解させるのに
誰でも知っているシーンを使いエピソードとして語る。

 

教える力は大切ですね。

  
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